

みなさま、早いものでナルニア通信は今回で最終回になります。長い間、ご愛読ありがとうございました。1作目のおさらいから始まり、2作目のニュース・イベント・見所とお伝えしてきましたが、今回は次回作第3章の予告をお伝えしようと思います。当然映画は2010年公開ですので中身は分かりませんが、原作を基にして、見所となりそうなポイントをお伝えして第3章を心待ちにしていただければと思います。それではまた2010年の第3章で。
激しい戦いの末、ナルニア国の歴史が大きく動いた第2章。再び安定を取り戻したこの世界で、カスピアンの次なる冒険は一体どこに向かうのか?
実は第3章のヒントとなるシーンが、すでに第2章の物語の中に隠されている。それはカスピアン王子が逃走した後に、ミラースの城で議会が招集される場面だ。重要な場だというのにやけに空席が目立つのは、一体全体どういう訳なのか。諸侯らの会話からも分かるように、実はかつてその席にいた者たちは先王の友人たちで、ミラースによって失脚させられていたのである。彼らは一体どこへ消えてしまったのか……?
かつてのカスピアン王子も今や正式にカスピアン十世となり、ナルニア国の王座についていた。だが彼は、父であるカスピアン九世の七人の友人たちが東の海の彼方へと追放されていたことを知らされ、とある決心を固める。国をトランプキンにまかせ、帆船『朝びらき丸』で航海に出て、自らの手で七人を探し出そうというのだ。
東の海にはナルニアの領土である離れ島諸島があるが、地図はそこで終わり。そこからさらに先の海はほとんど知られておらず、危険な旅となることは間違いない。それでもカスピアンの決心は揺るぎないものだった。
だが、この旅に同行することとなった“ねずみの騎士”リーピチープは、カスピアンよりももっと大きな、途方もない大きな望みを抱いていた……それは、海の彼方にあるという伝説の地『アスランの国』を見つけること。
カスピアンははたして七人全員を無事に見つけ出すことができるのか? リーピチープは“アスランの国”にたどり着くことができるのか? 不思議な島々をめぐりながら東へ、ただひたすら東へと進んだその果てに待っているのは――かつてないほどに静かで美しく、深い印象をもたらす、本当の別天地だ。
第1章では衣装だんすを通り、第2章では角笛の音に導かれて、神秘の国ナルニアにやってきた子どもたち。第3章ではなんと、1枚の美しい“絵”を通じて突然大海原へと放り出されるところから、日常を離れた大冒険が三たび始まる。
こうしてカスピアンと共に『朝びらき丸』での魅力あふれる航海に同行することとなるのは、おなじみペベンシー四兄妹のうちの下の子たちであるエドマンドとルーシー、そしていとこのユースチス・クラレンス・スクラブ。このちょっと変わった名前の男の子はなんと、魔法のような不思議な出来事がとにかく大嫌い。今までの『ナルニア』には決して見られなかった性格の子どもだ。大海原に漂う船の上で、この小さな厄介者が巻き起こすトラブルの数々に、乞うご期待?!
『ナルニア国物語第3章:朝びらき丸 東の海へ』は、2010年5月の公開を目指し、マイケル・アプテッド監督(『ネル』『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』)のもとで現在着々と準備が進められている。
実は、主演のベン・バーンズやジョージー・ヘンリー、そしてスタッフの多くが「シリーズの中で一番好きな作品」としているのが、この第3章。まだ具体的な情報はほとんど明らかにされていないが、今はただひたすら、2年後が待ち遠しい限りである。